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「デッドストック」の意味とは?その価値や魅力を生かしたアイテムも紹介

アパレル店で見かける「デッドストック」の洋服。直訳すると「売れ残りの在庫品」を表す言葉ですが、実は貴重なアイテムであったり、愛される理由があります。

私たちrenacnatta(レナクナッタ)も、このデッドストックの生地に価値を見出し、積極的に扱っています。

今回はデッドストックの意味やメリット・デメリット、そしてデッドストックの良さを活かしたアイテムをご紹介しています。

デッドストックの意味は?

「Dead Stock(デッドストック)」と表記されているところを見ると、なんとなく悪いイメージを持つ方もいるかもしれません。ですが言葉の使われ方や意味を知ると、むしろ貴重でサステナブルな商品だということが分かります。

そんなデッドストックの意味や、ヴィンテージとアンティークとの違いについて紹介していきます。

英語で「売れ残りの在庫品」という意味

「Dead Stock(デッドストック)」とは、「Dead→死んだ」「Stock→在庫」と訳され「売れ残りの在庫品」を表す言葉です。

アパレル店では様々な洋服が販売されていますが、思うように売れない場合も珍しくありません。そうして店頭で販売されなくなった商品を、デッドストックと呼びます。

他にも、型落ち品や販売終了が決定している商品をデッドストックと表記し、安く販売することもあります。

そう聞くと「デッドストックは、価値の低い商品なのでは?」と思う方もいるかもしれません。ですがデッドストックは品質に問題がなく、様々な理由から倉庫に保管されているだけのもの。誰も袖を通していない綺麗なアイテムばかりなので、むしろ高品質な洋服に出会えることもあります。

古着業界ではデッドストックは貴重品

さらにデッドストックは、古着業界では貴重品として価値の高いものと捉えられることも多くあります。

これは、古着屋さんでDead Stock(デッドストック)と表記されているアイテムが「新品のまま誰にも使われず、時代を超えてもなお普遍的な美しさがあるもの」と認知されているから。

欠陥品ではなく店側の都合で保管されていたデッドストックは、当時の良さが色褪せず残っているのが特長です。生産された数が限られている場合もあり、まわりと被ることもないので、古着屋さんのデッドストックはとても価値があるものとして扱われやすいのです。

デッドストックとヴィンテージの違い

デッドストックと間違えやすい言葉に「ヴィンテージ」があります。ヴィンテージとは、製造されてから現在まで長い年月が経過しているアイテムのこと。製造時から何年、何十年と時を経たことで、独特の趣や希少価値が構築されています。

もともとヴィンテージとは、高品質なブドウが収穫された当たり年のワインを指す言葉。それが「古くて完成度が高い」という意味から、洋服や雑貨などにも使われるようになりました。

デッドストックとの違いは、古着が含まれるかどうかということです。他の人が袖を通したものであっても、古着として売られ、長い年月を経て程よく味わいが出たものはヴィンテージと呼ばれます。

一方でデッドストックには、他の人が使用した古着は含まれません。あくまで、店頭に出しておいたものを下げて保管しておいたものを指します。

デッドストックとアンティークの違い

デッドストックやヴィンテージと似ているものとして、「アンティーク」もよくあがる言葉です。

ヴィンテージと同じく、アンティークも製造されてから長い年月が経過しているアイテムを指す言葉になります。一般的には、100年以上経ったアイテムを表現するものだとか。

アンティークはもともと、フランス語で骨董品という意味でした。アメリカが定めた関税法では、「アンティークとは100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」と決められており、この認識が広く浸透しています。

デッドストックとの違いは、対象となるアイテム。デッドストックは主にアパレル業界で使用されますが、ヴィンテージは工芸品や美術品に対して使われる言葉です。アンティークが長い年月を経た価値のあるものという点では、デッドストックと同じ意味を持つのかもしれません。

「デッドストック」が注目される理由は?

今、そんなデッドストックが注目されていることをご存じでしょうか?

いくつもの魅力があるデッドストックですが、実はアパレル業界のある問題と関連があるとして、スポットライトが当たっているのです。

こちらでは、デッドストックと関連するアパレル業界の問題と、私たちレナクナッタがどのようにこの問題と向き合い、解決策を打ち出しているかを紹介します。

アパレル業界の衣類大量廃棄問題

アパレル業界は長年、衣類の大量廃棄という問題と向き合ってきました。

トレンドが目まぐるしく変わっていくアパレル業界では、売れなかった洋服が多く捨てられています。日本では毎年約33億着、100万トンの服が廃棄されていますが、解決策を見出したブランドは、まだ少ないです。

アパレル業界が衣類を大量廃棄する背景には、売り逃しの防止と安い価格を実現するためという理由があります。そのメリットが大きいからこそ、結果的に廃棄しなければいけないことがわかっていても、なかなかサイクルを止められないのです。

ですが衣類を大量に捨てると、ゴミはもちろんCO2などの排出量が増え、環境に負荷がかかっていきます。

新品のまま保管しているデッドストックも、廃棄の対象になることは珍しくありません。欠陥品でもないのに捨てられ、環境にまで負荷がかかる廃棄問題は、サステナブルファッションが広がっている今だからこそ食い止めるべき問題です。

デッドストックを活かす、レナクナッタのアイテム

レナクナッタは、「文化を纏う」をコンセプトに展開するアパレルブランドです。日本の伝統的技術を活かしつつ、使われなくなった素材に命を吹き込み、長い人生を一緒に歩いていけるようなアイテムを扱っています。

特に「Dead Stock Collection」は、デッドストック生地を活用したスカートコレクションで、レナクナッタが誇る人気アイテムのひとつ。イタリアを中心としたヨーロッパハイブランドなどで製造されたものの、様々な事情から使われなくなったシルク生地を使用しています。

同じく日本で仕入れた着物のデッドストック生地と合わせたアイテムもあり、どれも年齢や体型を問わず長くお楽しみいただける、ずっと大切に使いたくなる上品さが特徴です。

デッドストック生地を使うため同じ柄での再生産がほとんどない数量限定アイテムなので、気になった方はぜひ販売のタイミングでチェックしてみてください。

デッドストックのメリットとデメリット

最後に、デッドストックのメリットとデメリットについて紹介します。デッドストックは「売れ残り」といった意味を持つ言葉ですが、決して強い短所がある訳ではありません。

販売されていた当時のトレンドにマッチしなかったり、流通状況の都合で保管されていたデッドストックは、新品同様の輝きを持っています。

メリットは普遍的な美しさとエシカルなこと

デッドストックのメリットは、時代を超えて長く愛せるアイテムであること。古着のように誰かが着たものではなく倉庫で保管されていたからこそ、新品同様の状態で手元に届きます。欠陥品ではないからこそ、一度手にすれば長く愛着を持って使い続けることができるアイテムなのです。

さらに、年代物ならではの心くすぐるデザインは、長期間保存されているデッドストックならでは。そんなデッドストックだからこそ、私たちは「時代を超えても変わらない美しさを纏ってほしい」という気持ちのもと、デッドストック生地に新たな命を吹き込んでいます。

またデッドストックアイテムの購入は、アパレル業界で問題視されている洋服の大量廃棄への対策にもつながります。本来捨てられてしまうはずだったアイテムを迎えることで、環境保護にもつながるのです。

デメリットはいつでも買える商品ではないこと

デッドストックを選ぶうえでのデメリットは、いつでも買える商品ではないことです。在庫数が限られているアイテムだからこそ、購入する機会を逃し、次に買いたいと思っても再販がないことがほとんど。

レナクナッタのアイテムもデッドストック生地を活用して作られているため、タイミングがずれると購入できないことがあります。仕入れる時期によって柄も変わり、生地の長さなどによって生産数も限定的になってしまいます。

ですが、いつでも買える商品ではないからこそ、アイテムとの出会いを大切に、愛着を持って長く着ていただけたら嬉しいです。

デッドストックは時代を超えて愛せるアイテム

今回は、デッドストックの意味やその価値、デッドストック生地を生かしたアイテムを紹介しました。

デッドストックは「売れ残りの在庫品」という意味ですが、実際は時代を超えても変わらない美しさを持つアイテムです。お気に入りのデッドストックを選んで、ぜひ毎日のファッションをより楽しんでください。

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執筆:mami

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