コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

伝統工芸の未来を書き換える|カルチャープレナー選出を受けて


ForbesJAPANの編集長、藤吉雅春さんと

renacnatta代表の大河内愛加です。
いつもrenacnattaをご支援してくださるみなさまにご報告です。

この度「Forbes JAPANカルチャープレナー30」に選出していただきました。

10月24日に授賞式「CULTURE-PRENEURS AWARD 2023」が京都で行われ、参加してきました。

カルチャープレナーは英語のCultural Entrepreneursを元にした造語で、文化起業家の意。文化やクリエイティブ領域の活動で新ビジネスを展開し、豊かな世界を実現しようとする人たちという定義だそう。

今回そんな30人のなかの1人に選んでいただき大変光栄に思っています。

ただ、選ばれたのは私1人の力では決してなく、今このメッセージを読んでくださっているみなさまのお陰です。その気持ちを伝えたく、思いを綴っています。

伝統工芸の良さをいくら伝えたところで、売れなくては意味がありません。生産が動き、そこに携わっている人たちにお金が回ることこそが大切です。特に私たちが関わっている産業は遠くない未来を見据えたときに「需要の減少」「高齢化」「後継者不足」「価格圧力」などシビアな問題に直面しているところが多くあります。ゆえに私たちの役目は簡単にいうと「伝統産業にお金を生み出すこと」だと自負しています。

いつか廃れる未来ではなく、利益がきちんと生まれることで「継がせたい」「継ぎたい」という人が増え、技術が継承される、そしてさらには再び日本の経済を支える大きな価値になる、そんな未来へつなげるべくブランドを運営しています。

お金のことを話すのは美しくないかもしれません。しかしきれいごとだけでは成り立たないのが伝統産業の世界。伝統文化と経済は一見遠いようですが、直結して語られるべきだと日々感じます。

さらに正直な気持ちを書くと「応援してます」という言葉だけをかけてくれる人よりも購入してくださっているお客様を何よりも大切にしています。買ってなくともSNSで反応をくださる方々も大切な存在です。それによって知らない誰かまで届くので…!

そんなみなさまの存在があることで私は日々挑戦を止めずにここまで来ることができ、そして今回のような素晴らしい賞を受賞することができました。

renacnattaは「文化を纏う」をコンセプトに掲げ、2016年に誕生しました。そこから約3年後、不思議な縁で京都に移り住み、伝統工芸の人たちとの関わりが増えました。

そして今は、京都だけでなく全国の様々な地域の伝統産業の方達とものづくりをしています。ブランドを立ち上げたときはこんなに広がるとは正直思っていなかったのですが、設立から7年、少しずつですが前に進むたび自分が実現したい世界が明確になってきています。

私は経営者としてまだまだ道半ばな未熟者です。受注数を思うように取れなかったり、開発のペースに時間がかかったりして、逆に職人の方達にご迷惑をお掛けしてしまうこともあります。

でもこの先、まだ何年もかかると思いますが、伝統工芸やものづくりの世界でしっかり経済効果を生み出せるブランドにしていきたいと強く思っています。

そのために、renacnattaがずっと多くの人に愛されるブランドであり続けられるよう、みなさまに「伝統産業への同情」ではなくシンプルに「ほしい!」と思ってもらえるアイテムを生み出し続け、そして発信を止めずに進んでまいります。どうかこの先も面白がってついて来てくだされば嬉しいです。

改めまして日頃、ご支援してくださっているみなさま、心よりありがとうございます。
これからも邁進してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 


関連記事